写真関連の年中開かれている”縁日”!
この前の3連休は、京橋のT・I・Pにおいて
「御苗場」出展相談会や、プリントワークショップやカメラ講座などが開催されている側で、
72ギャラリーで開いている「おいしい秘密」のトークショーも
あって、縁日みたいな賑わいだった。
この写真イベントで”縁日みたいな賑わい”というのは、
僕らがT・I・Pを設立した頃から理想としていた形だった。
5ヶ月目にしてそれに近い状況が創れたことがとても嬉しい。
てんやわんやなことも、予想以上にスムーズに出来たこともあったが
「T・I・Pに行けば、何かやってる!」という形が出来た我々にとって
記念すべき日だったと思う。
ところで、写真展「おいしい秘密」では、用紙に関する質問もいっぱい頂く。
あの、中に吸い込まれるような立体的なプリントを生み出してくれたのは、
ライティング技術だけでなく、用紙の力が大きい。
そこに、インクジェットで印刷すると水性顔料が未硬化の漆喰に浸透した後、
空気中のCO2を漆喰が吸収硬化して顔料が封じ込められ、色彩を長期的に安定保存してくれる。
イタリアルネッサンス時代にミケランジェロやラファエロが取り組んだフレスコ画法を、
最新の技術で復活させた新しい写真技法だ。ベースシートの上に印刷面である漆喰層があるのだが、
漆喰表面のテキスチャーが、長期安定保存だけでなく、
3Dのような立体感を出しているのではないだろうか。
また、プリントを宙に浮かした展示も
ケーキのふんわり感をより感じさせているのだと思う。
ちょっと専門的なことかもしれないけれど、こういうこだわりが
写真展示のイメージを大きく変えたのだと思っている。
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