汽水域

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淡水と海水の境目を汽水域と呼ぶ。

いまや、ベストセラー作家の仲間入りをした

山崎拓巳さんの「PHaT PHOTO」での連載も、

そうした何かと何かの間に迫る連載だけれど、

福岡伸一先生の書かれた

「生物と無生物のあいだ」という本に、今はまっている。

出だしにやられた!

「糸くずと思えたものが稚魚の魚影だったり、

川の中の塵芥と思ったものがトンボのヤゴだったり、

人は瞬時に、生物と無生物を見分けるけれど、

それは生物の何を見ているのでしょう」という感じのスタート。

写真を撮る者として、とても興味深い命題。

何かと何かの間という微妙なポジションに興味が募る。

昨日は、バルセロナから到着したばかりというモデルの撮影をした。

汽水域のような微妙な処を、表情として撮りたかった。

うまくいったのかどうか?

GWはずっと出張だったけれど、名古屋からの出張の帰りに

「STring つながり」という名のグループ展に行ってきた。

「PHaT PHOTO」が主催する写真教室の生徒たちによるグループ展。

フライヤーの出来がよかったから覗いてみることにしたもの。

行ってみて驚いたのだけれど、展示もとてもよく考えられていて、作品にも目を引くものが多くあった。

11日まで渋谷のギャラリーコンシールにて開催中。行かれることをオススメする。

行った日は、ちょうど自分たちで講評会を実地していた。

いい仲間が切磋琢磨しているようで感じよかった!

彼らもまた、写真表現というなかの汽水域にいるような気がした。                                                                                                                                                 

バルセロナモデル.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「STring つながり」での講評会の様子。

  

STクラス1.jpg
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STクラス2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなところから確かな人間関係が生まれる、と感じた自主講評会。         

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このページは、CMSが2008年5月10日 02:07に書いたブログ記事です。

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