2月20日号の編集長後記 ” ウサギにもなる、カメにもなる ” に記しましたが、

11年務めた「PHaT PHOTO」の編集長を辞め、新しい世代と交代することにしました。

ツイッターやフェースブック、そしてメールにて読者の皆さんから惜しむ声や

御苦労さまメールをいただきました。心から感謝します。

プレスリリースを3月1日付で関係各位に送付予定です。

以下、辞任に際してプレスリリースに寄せたテラウチ自身の気持ちをつづった文章を掲載します。

■編集長交代について、テラウチマサトのコメント

“ひとりでも多くの写真好きをつくる”という思いのもと、11年にわたり編集長を務めてきました。

幾分なりですが、その思いは達成できたのではと感じています。

発行元である株式会社シー・エム・エスが行う業務は、「PHaT PHOTO」に限らず、

「PHaT PHOTO」写真教室や「御苗場」、

関連企業である「TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHY(T.I.P)」で行われるイベントや写真展、

ワークショップを含め、その他全ての仕事が“ひとりでも多くの写真好きをつくる”という旗印の下で行われています。

結果、その思いを受けた若い人脈が数多く育ってきました。

我々がいつの頃からか“写真に詳しい専門集団”と呼ばれるようになってきたこともその証ではないかと考えています。

今回2代目の編集長に就任した速水惟広はじめ、副編集長を務める安藤菜穂子らは、日本のみならず海外の写真文化に

精通しているスペシャリストです。写真を見ることにおいて日本を代表する2人だと思っています。

育ってきた彼ら次の世代にパイプラインを繋ぎたいと考えました。テラウチは発行人として留まりバックアップ体制を作って

参ります。どうぞ、新体制となった「PHaT PHOTO」を引き続きご支援いただきますようお願いいたします。

末尾になりましたが、11年間に渡る皆様のご協力、ご支援に心から感謝しています。ありがとうございます。

テラウチマサト

というものです。

つまり、この編集長ブログも2月29日の本日をもってテラウチが書くことは終わりにいたします。

ここ最近は、海外での撮影も増え、思うようにブログ更新もできず申し訳ありませんでした。

新しい編集長や副編集長の下、新たに生み出される「PHaTPHOTO」にご期待いただければ幸いです。

新生「PHaT PHOTO」は、海外写真家情報とカメラ器材に関して、いままで以上に強い雑誌となって

4月20日に新たにお披露目すべく、いま着々と練っているところです。

どうぞ、お楽しみに!

また、テラウチ本人は、写真家として作品を撮っていくことで皆様との接点を持っていけるよう頑張りたいと思います。

こちらに関しては、どうぞ、引き続きご指導をよろしくお願いいたします。

 

 

日本海側の広い範囲で大雪に見舞われているとのこと。

それぞれの地の皆様、冬への備えは大丈夫ですか?

ツイッターを書くようになってから、このブログへの記入をずいぶん休んでいました。

振り返れば大きな転換点を迎えた2011年でした。

「PHaT PHOTO」は、唯一のリアル写真誌として11周年を迎えました。

”写真家の、写真家による、写真家のための写真誌”として、

今月号は「僕の写真の先生」という興味深い特集。

ADの町口兄弟による、マグナムのコンタクトシートを斬る!や

大学、高校の写真の先生、その授業スタイル、教科書にしたい写真集など

読み応え満載な内容です。

テラウチマサト、タヒチカレンダーが特別付録となっています。

同時に出た、OLYNPUS PenのBRAND ISSUE「ペンというカメラの話」、というムックは

”なぜ、PENか?”を問うた、ずっと持っていたい1冊です。

こちらも本屋さんで見てください。カメラや写真好きにはたまらない1冊でしょう。

人は、自分のためだけでなく、人のために何かの責任を果たして生きていくものだと知った2011年でした。

本当の幸せは、人と関わりあう中から生まれるものでしょう。

だから、”出合う”ことが大切。

写真を通したさまざまな出合いを通し、人の幸せに関わり、関与できる我々でいたいと思っています。

 

今年は、海外に行く機会の多い年でしたが、12月26日の本日から、年内まで、

今年最後の海外取材をしてきます。

皆様、どうぞよいお年を。

来る2012年が世界にとって意味ある素晴らしい年になりますように。

皆さんの写真で被災地支援を目指す「咲かす花」プロジェクトが始まりました。

有名ぺインターの書いた絵や(Chageさんのものもあります)、テラウチが撮ってきた被災地での写真。

それらを花の写真で埋めようというプロジェクト。

写真は1枚500円で(全額寄付)貼りだすことができます。

詳細は下記をご覧ください。

http://blog.savejapan.photocardsproject.com/?page_id=16

テラウチの写真の瓦礫部分が数枚の花の写真で埋まりました。

Chage画伯の渾身の力作にもいくつかの花が咲き始めました。

北京で撮影してきた壁のシルエットにもきれいなピンクの花がポッと染めています。

4枚の写真を貼っています。

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これが全体イメージ。下がChageの木。

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まるで最初から咲いてたみたいに、2輪の花。

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被災地の瓦礫を花に。応援の思いを形にして届けたい。こちらの義捐活動は6月いっぱい。

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忽那汐里のキュートな顔に、"新緑に吹く風"を想像させるライトグリーンの文字。

4月20日発売の「PHat PHOTO」の表紙です。

幸運が潜んでいそうに思えます。

表紙に書いてある「エロティックなアートフォト」というタイトル。

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びっくり!かもですね。

「PHaT PHOTO」は、エロス表現にまじめに迫りました。

荒木経惟さんがタイトル文字を書いてくれたコンテンツ(上の写真)を見れば、

”さまざまな写真家が撮る欲望の形を、DNAの感じるままに、ご覧ください”、とあります。

男子、女子、エロティックな感情をアートに変える写真家たち。品よく、乞うご期待です。

 

テラ写は、忽那汐里が最高の表情をしています。

ポッキーのイメージとはまた違う大人へのステップ、一歩目。

ハクビの着物クィーン審査で一緒だったオスカープロモーションの

内海専務にも送ってしまいました。

 

そして、編集後記のひとつ前の見開きページ。

株式会社リコーさんの広告ページをご厚意でいただいた

「50人の写真家による東日本大震災による復興支援プログラム」のお知らせがあります。

50人の写真家の作品をポストカードにして、北京、ニューヨーク、ロンドン、東京4都市

(1枚200円)で販売し、全額を被災地へ寄付するというお知らせです。

東京の販売は、4月21日からは、TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHYで

http://www.tip.or.jp/

5月1日からは、銀座4丁目交差点のリングキューブギャラリーにおいて販売がスタートします。

http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/index.html

現在、下記アドレスで、臨時のHPを見ることができます。

仮サイト(4月19日)ですが、ぜひご覧ください。

20日、夕刻までには、正式なサイトをオープンします。

http://www.savejapan.photocardsproject.com

 51人の写真家のポストカードを各1000枚ずつプリントしました

完売すれば1千万円の寄付ができます。

3完売を目指したいと思います。 

 

 

 

 

 

月日が経つにつれ、被害の状況が大きくなっていることに

気持ちばかりが焦ります。

命を落とされ、怪我をされ、家を失い、

何もかもなくしてしまった被災地の方々のことを考えると、

ただ絶望的な気持ちになります。

心よりお見舞い申し上げますと共に、

一刻も早い災害の終息と、被災地の復興、

そして、残られた皆様のご無事をお祈りいたします。

 

非常時にも省みず、相手を敬い、他者の気持ちを理解し、譲り合いの精神で行動する日本人をリスペクトする、

と海外のメディアはいっせいに報道をしていました。

「日本は負けない、また立ち上がる!」という見解も一致しています。

 

海外のメディアが指摘したように、迷うことなく

そうあり続けたいと思います。

 

焼け野原となってしまった過去の戦争をはじめとして、

記憶に新しい阪神淡路の瓦礫の山からの見事な復興など、

日本はこれまで、幾たびもの災難にも負けることなく

そのたびに目覚しい発展を遂げてきました。

それは、並々ならぬ先達たちの努力と苦労に他ならないと思います。

この気持ちを受け取り、我々もまたその努力の為、

日常へと戻り復帰へ向けた取り組みを

行おうと決意しています。

 

また、私たち日本人がDNAとして持っていると思う、

支えあう気持ち、尊重への努力、相手を先に!という精神、

これら、幸を譲る国民性を今一度思い出し、

そのことを大切にしたいと考えています。

 

この不幸な出来事をきっかけに、

他人の不幸を自分のものと感じ、この難局を乗り切っていこうと思います。

大事なことは、他人という概念を無くすこと。

 

我々も、復興に向けての行動をスタートします。

被災者のための、日本のための、世界の見本となるような

明るい未来を提示できるモノやコトを創り出していきます。

「PHaT PHOTO」編集長      テラウチマサト

 

2011年3月11日より1週間あまりが経過しました。

時間の経緯と共に知らされる被害の大きさに言葉もありません。

東北関東大震災により被災された皆様に、

心よりお見舞い申し上げます。

 

未だ予断を許さない状況ではございますが、

一刻も早い災害の終息と、被災地の復興、そして

社員様、ご家族様・ご友人様の

ご無事を、心よりお祈りいたします。

 

テラウチマサト

この前の3連休は、京橋のT・I・Pにおいて

http://tip.or.jp/

「御苗場」出展相談会や、プリントワークショップやカメラ講座などが開催されている側で、

72ギャラリーで開いている「おいしい秘密」のトークショーも

http://72gallery.jp/

あって、縁日みたいな賑わいだった。

この写真イベントで”縁日みたいな賑わい”というのは、

僕らがT・I・Pを設立した頃から理想としていた形だった。

5ヶ月目にしてそれに近い状況が創れたことがとても嬉しい。

てんやわんやなことも、予想以上にスムーズに出来たこともあったが

「T・I・Pに行けば、何かやってる!」という形が出来た我々にとって

記念すべき日だったと思う。

 

ところで、写真展「おいしい秘密」では、用紙に関する質問もいっぱい頂く。

あの、中に吸い込まれるような立体的なプリントを生み出してくれたのは、

ライティング技術だけでなく、用紙の力が大きい。

 このブログでしっかり紙の説明をしておこうと思う。
 
使用した用紙は、株式会社トクヤマさんが開発した写真用特殊シート。
 
漆喰を使ったフレスコ画質のペーパー。
 
ベースに漆喰を圧縮塗布し、未硬化の状態で製品化されている。
 

そこに、インクジェットで印刷すると水性顔料が未硬化の漆喰に浸透した後、

空気中のCO2を漆喰が吸収硬化して顔料が封じ込められ、色彩を長期的に安定保存してくれる。

イタリアルネッサンス時代にミケランジェロやラファエロが取り組んだフレスコ画法を、

最新の技術で復活させた新しい写真技法だ。ベースシートの上に印刷面である漆喰層があるのだが、

漆喰表面のテキスチャーが、長期安定保存だけでなく、

3Dのような立体感を出しているのではないだろうか。

また、プリントを宙に浮かした展示も

ケーキのふんわり感をより感じさせているのだと思う。

ちょっと専門的なことかもしれないけれど、こういうこだわりが

写真展示のイメージを大きく変えたのだと思っている。

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「PHaT PHOTO」編集部のある株式会社シー・エム・エスは、

今日から業務をスタートです。いい感じ!!!

朝、会社のある中央区京橋の氏神様である日枝神社に風邪で休みのものを除く全員で初詣。

お祓いを受けてきました。

大きな企業さんたちが来ている中、

真っ先に名前を読み上げられ、ちょっとびっくりでした。

昨年までは、原宿にオフィスがあったことから明治神宮に詣でていましたが

今年からは赤坂の山王日枝神社。

お神酒がなかなか美味しかったのです。

欠席者とお祓いの手続きに行ってくれてるメンバーを除いてほぼ全員で記念撮影。

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今年もよろしくお願いします。

あと1日と数時間で2010年も終わります。

5年計画であった、オフィスの移転も無事に終え、

「PHaT PHOTO」は10周年を迎えることが出来ました。

ギャラリーやスタジオを持つことも出来ました。

皆様のお陰です。ありがとうございます。

 

ちょうど、12月25日が、会社の創業記念日でもあり、

冬休みに入ったオフィスで、一人スタートした頃のことを

振り返ったりしていました。

あの日があったから今がある!という出来事がいっぱい思い出されました。

あの日くじけなかったから、あの日あきらめなかったから…

そういうことがたくさん思い出されました。

変ですね。思い出したのは大変だったことばかり。

そして、理想に燃えてさらに飛躍して行こうという今があります。

 

そんなわけで、2010年は我々にとって一つの区切りとなる年で、

振り返れば、Good Yearだったのだと思いました。

 

間もなく、新年を迎えるにあたり

我々のスローガンを決めました。

来年1年をこの言葉と共に乗り切っていきます。

 

”Because We Love PHOTOGRAPHY”

(だって、写真がすきなんだもの!)

 

今年1年のご愛顧に感謝いたします。

2011年が、良い年でありますように。

テラウチマサト

 

47宣しの記事が好評だ。

写真家の個性が短い文章からうかがい知れる。

今日は、台風一過の中、公文健太郎君の写真展で

公文君とテラウチのトークショーだったのだが(エモンギャラリーの小松さんやむらいさち君も来場)

めちゃ濃い内容で面白かった。

終わってから、48宣しで話題沸騰。

石川直樹はなぜ、2行になったか、むらいさちはなぜ力が抜けた文章になっているか

そんなことで超盛り上がった。

まだの方は読んでみてください。